白黒の写真は、「物の形」や「明暗」をはっきりさせることが目的のようです。
今まで、「光」を中心に検討してきましたが、結局「光」の影響で「明暗」が出来るのだと思います。「明暗」をキチンと写真に現わせるのであれば、それは「光」を表現したと同義なのではないでしょうか。
また、「物の形」をはっきりさせるということは、「物の枠」を意識することと同義だと思います。輪郭は非常に重要で、物と物を区別することと同義だと思います。このことにおいては、私自身が非常にあいまいな人間なので、あまり厳重な区別は好きではありませんが、何かを表現することにおいて、伝えたいことを、あえて強調する意味であれば、区別は重要なのかもしれません。ただ、それは一時的な考えであってよいのだと思います。
自分の考えや意図が、周囲の方の感覚に届くかどうか、または強調し過ぎた為に他の方には意味をなさないのか、それは提示してみないと分かりません。それが芸術なのかもしれません。